有害生物の発生源や習性などを知っておけば、対応もしやすくなります。
ご自分で駆除等をすることが危険な場合もありますので、協会まで一度ご連絡ください。
ゴキブリも昆虫ですから気門で呼吸をしています。
中性洗剤をかけると界面活性であの脂ぎった体表を覆い気門を塞いでしまいます。
このため肺を持たないゴキブリは窒息して死んでしまいます。
中性洗剤に殺虫成分が含まれているのではありません。
ゴキブリは卵を産みます。一つの卵塊から生まれるゴキブリは数十匹です。 幼虫を一匹見つけたら同時に孵化した仲間がそれだけいることになります。
ゴキブリの種類にもよりますが、クロゴキブリに限って言えば越冬します。 このため暖かくなると越冬した個体が動き出します。
有機燐剤系やピレスロイド系化合物に耐性のついたゴキブリは確かに存在します。 一度も殺虫剤に触れたことのない系統とは比べものにならないくらい強い個体群がいます。
天井裏に入るのはクマネズミという種類です。 運動能力があり、電線などをつたって天井裏に侵入することが出来ます。
ネズミは1㎝あれば出入り出来ます。 クーラーやガス管の配管周囲に空いた僅かな隙間から侵入することが出来ます。
餌を充分与えている飼い猫は、狩猟本能で追いかけはするでしょうが、積極的にネズミを捕りません。 捕らえなくとも餌に困ることは無いからです。 また、ネコの臭いだけではネズミに対する嫌がらせにはならないようです。
知能が高いネズミを駆除するには、生息類を調査して生態にあった駆除方法で行わなければなりません。 一般的にネズミの駆除は難しいのでご相談下さい。
ハチの種類にもよります。 ラグビ-ボールのようであればスズメバチです。 ハチの領域に入らなければ襲われる様な事はありませんが、知らずに入ってしまうと攻撃してきます。 特に子どもを育てている9月頃に凶暴になります。天井裏に入るのはクマネズミという種類です。 運動能力があり、電線などをつたって天井裏に侵入することが出来ます。
一年間でハチに刺さされて死ぬ人は数十人もいます。 これは毒蛇に咬まれて亡くなる方より多い数字です。 アナフィラキシーショックというアレルギー反応が原因です。 刺されたらすぐお医者さんへ行きましょう。
ハチの毒を中和させるのにアンモニアを用いるとよい? という誤解から生じたものだと思われますが、間違いです。 毒が回らない様に冷やしましょう。
ジュースの空き缶やガーデニングブームで餌が多くなったのも一つの原因でしょう。 コンクリートジャングルは、一見住みにくいようですが、餌を得やすくなったという意味では暮らしやすいのかも知れません。
かゆみの原因は虫さされ以外にもたくさんあります。 金属アレルギー、化粧品かぶれ、下着の締めつけ、内臓疾患等です。 ダニの場合もありますが、原因も確かめず殺虫剤を撒いていては問題解決にはなりません。
イエダニとはネズミに寄生するダニのことで、家にいるダニの総称ではありません。 住宅の中に生息するダニで吸血の目的で人を刺すダニは、ネズミに寄生するイエダニくらいです。 宿主であるネズミを駆除しなければ根本的対策にはなりません。殺虫剤でネズミは死にません。
住宅で問題になるアレルギーとしてダニ抗原によるものがあります。 ダニを直接吸い込んでもアレルギー反応は起きませんが、ダニの死骸やフンが乾燥して室内中を舞うとそれらを吸い込むことが引き金になってアレルギー反応を起こします。
畳、布団、ジュウタンの中は多いのですが、他にもカーテン、ぬいぐるみ、枕などにも生息します。
むやみに殺虫剤を散布するのは得策とは言えません。 生息種を調査して対応するのが良いと思います。
ハトは平和の象徴ですが、そのフンには人も感染する病原菌が含まれる場合があり、寄せ付けなくする事は必要です。 ネットや止まり防止機材を設置して物理的に侵入させなくするのが良いでしょう。
カラスは知能が高いので、威嚇音、光、臭気による忌避効果はほとんど認められません。 ネットやフタを付けるなど物理的に遮断して生ゴミを与えない事です。
蚊はその種類によって生息場所が異なりますが、共通するのは羽化するには水域が必要であるということです。 小水域を見つけて水を抜いてやりましょう。
ヤスデといって大量に発生することがあります。 建物の周囲に粉剤か粒剤を散布してやると駆除することができます。 手に負えない場合は相談ください。
マンションの5階くらいでもアリは侵入してきます。 ベランダにプランターや植木鉢はありませんか?一度点検してみてください。 最近は屋上に緑を植えることがあります。 土があれば生息することは可能ですのでご注意ください。
シロアリでないアリにも羽が生えます。 シロアリかそうでないか同定してアドバイスいたしますのでご相談ください。
ハエの仲間は非常に種類が多く生態も違います。 大きさも1mm~20mmくらいまでと様々です。 外部から侵入しているのか?家の中で発生しているのかも調べなければなりません。 屋外の場合、発生原因がわかっても幼虫を駆除するのは、難しい場合もありますので成虫対策しかできない時もあります。
ほとんどの虫は光に集まる性質を持ちますが、そうでない虫もいます。 蛍光灯から発せられる誘引波長をカットするために、蛍光灯やガラスにフイルムを装着して誘因波長を漏れないようにする方法もあります。